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新潟県長岡市よりひっそり発信中。 ロックの名盤・迷盤を探しています。
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採点:★★★
総評:”兄がトム・ヨーク”は幸か不幸か。


フレッシュ・プリキュア、今日で最終回ですかぁ。
ちょっと寂しいハオリンです♪

本日紹介するアルバムは、
偉大なる兄をもってしまった、
Andy Yorkeの『Simple』(2008年リリース)です。

敢えて紹介させていただきますが、
このアンディ・ヨークって人は、
2000年に解散したUnbelievable Truthのフロントマンで、
レディオヘッドのトム・ヨークの実弟です。

2005年頃からソロで活動していましたが、
作品としてリリースするのはこれが初です。

さて、”兄がトム・ヨーク”って先入観を極力捨てて聴いてみるのが、
このアルバムをレビューするひとつのポイントだったんですが、
そんな事を全然気にせずとも、十分に魅力的な内容でした。

アコースティック主体の正統派な歌モノで、
時折入ってくるチェロやオルガンがいい味出してます。
メランコリックな曲は、初期レディオヘッド風聴こえますが、
ワタシは断然こっちのほうが好きだな。

歌声もそりゃあ、トムと少し似ていますが、
どちらかと言えば、ア・パーフェクト・サークル時の、
メイナード・キーナンの方が近いという印象。
エモーショナルでありながら、どこかヒンヤリ冷たいっていう感じです。

結局、終始トム・ヨークの影を意識しながら聴いてしまいましたが、
そんなことを意識せずとも、
耳に残る素晴らしい哀愁歌が盛りだくさんです。

確実に言える事は、神経質な兄上のソロより、
こっちの方が絶対、絶対オススメ!


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採点:★★★☆
総評:メイン・ストリームに切り込んだワールド・ワイド・ポップ


発売日に購入してから、既に10回くらい聴いています。
期待通り、2010年台の幕開けに相応しいアルバムでした。

前作のパンクやスカを織り交ぜた、
トロピカルなアフロ・ポップを十分踏襲しつつ、
ポップ度アップ、アフロ度アップ、
さらにエレクトロ度が5割増でアップ、
アルバム全体の音密度は、120パーセント!!

しかもBillboardの全米チャートで、初登場第1位!!
まさに歴史的名盤の誕生じゃーーー!!

って、褒めちぎりたいとこなんですが、
天邪鬼なワタシはちょっと斜にかまえずにはいられません。

ワタシの求めている”名盤”っていうのは、
誰が聴いても素晴らしいと思えるような、
明らかな名盤アルバムとはちょっと違う気がするんです。

そんなワタシですが、
このアルバムを心底陶酔できない理由を考えました。

まず、前作で最大の魅力だったスカスカな隙間だらけ空間を、
なんでエレクトロ・サウンドで埋めちゃったんだろうってこと。

それから、インディ・ポップの新アイコンの道よりも、
メイン・ストリームへ切り込む道を選んじゃったのかこと。
だって明らかにヒットを狙った内容のアルバムだもの。

でも、そんな点をマイナスしたとしても、
今年の名盤アルバム・ベスト10には必ず入る出来。

うーーん。なんか複雑な心境。
早く次のアルバムが聴きたい!!

とりあえず、現段階ではまだファーストの方が好きです。

ちなみに、オフィシャルHPで、全曲フルサイズで試聴できます。

www.vampireweekend.com


採点:★★
総評:いくらなんでも、演奏が雑、音詰めすぎ。


1月は散々ぐうたらした挙句、新型インフルエンザに感染する始末。
ウィルスにはモテモテで困っちゃうハオリンです♪

本日紹介するアルバムは、
英カーディフで結成された男女混合7人組バンド、
Los Campesinos!のセカンドアルバム、
『We Are Beautiful, We Are Doomed』(2007年)です。

話題だったファースト・アルバムを聴いていないので、
この作品での変化や成長ぶりはわかりませんが、
何とも「みんなで集まって、どっかーん!といこうぜ!」っていう、
若さ溢れるエネルギーは最高ですね。

しかも曲がすんごくイイ!
明らかに90年代のUSインディ・ロックに影響受けました!って感じで、
ワタシのハートをがっちりとキャッチです。

90年代のUSインディ・ロックに影響を受けたUKバンドっつうと、
johnny foreignerってのがいるんですが、
このバンドがやりたい事は、それにかなり近いような印象を受けました。
実際、声も似ている気もします。両方、男女混声だし。

まぁ、曲のアレンジや演奏力、さらに今後の期待度は、
johnny foreignerの方が遥かに上ですが。

唯一、このLos Campesinos!が彼らを上回っている点は、

人数の多さです。

このバンドにとっては、それが一番重要なところで、
とにかく内輪だけでお祭り騒ぎを始めちゃえ!っていう、
学生の仲良しサークル的なノリが伝わってきます。

そんな感じで、後先を考えず、その場で出来上がった曲を、
勢いだけで録音したっていう感じのアルバムですね。

ワタシの超狭い視野の中では、間違いなく名盤です。

ですが、冷静に耳を凝らして聴いてみちゃうと、
演奏が雑なところと、おざなりな楽器の重ね方が、
どーしても気になってしまいます!

もうちょっと、試行錯誤して、
何回でも聴きたくなるアルバムにして欲しかったかな。
そうすれば、胸を張ってオススメ出来るアルバムになったよ。

曲が凄くいいだけに、ちょこっと残念です。



「これでもか!」ってほど、鉄琴を強打するのが笑えます。
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