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新潟県長岡市よりひっそり発信中。 ロックの名盤・迷盤を探しています。
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owls / owls
owls.jpg


採点:★★★★
総評:先入観を捨てよ。これぞ奇跡の一枚!!


CAP'N JAZZの再結成だとか、
キンセラ兄弟のサイドプロジェクのひとつとか、
前置きなしに、まんず聴いてもらいたい。

先入観も固定観念も捨ててみれば、
これ程に完璧、かつ芸術的なアルバムが作れるインディーバンドは、
そうそう現れてはくれない。
正に唯一無二のアルバムになり得ている。

ボーカルは一曲目の歌い始めから音を外すし、
ギターは変則チューニングで落ち着きなくアルペジオ、
ベースは変拍子をさりげなく続けているし、
ドラムは変則プレイっつうか、もはや変態プレイ。

一発録りと言われても納得しそうな程、音数が少ないにも関わらず、
全体を覆う憂いに満ちた空気感、バンドの一体感はマジで鳥肌もの。
それにアルビニ・マジックが加わって、
もはや他の追随を許さぬ、比類なき完成度の高さ。

もう、このバンドを真似してみたいと思っても普通出来ないでしょ。
何やってるかわかんなくて、あきらめちゃいそう。

普通バンドの音って「○○から影響を受けた」とか、
「○○ミーツ○○」みたいな、
比較対象が浮かんで来るんだけど、
それが簡単に出てこないってのも高評価。

さらに、どのメンバーが主導権を握って曲を作ったのか、
製作過程のどの時点でボーカルのメロディが加わったのか、
その変がよくわからないのも面白い。

単純にインスト曲を作ろうとジャムってて、
その上にボーカルを入れただけなのかもしれないが、
そうだとしても曲の完成度は異様に高いし、
このボーカルの声が、無理なく曲に溶け込んでいる。

もしこれを、名も知らない無名のバンドがやってのけたらと思うと、
ぞっとする。

先入観さえ無ければ完璧なアルバムだった。

追伸:よく見るとジャケットがかなりグロい(苦笑)ので、
★がマイナスひとつ。

Owls - Anyone Can Have A Good Time
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Sea And Cake / Car Alarm
caralarm.jpg


採点:★★
総評:渋谷系ウィスパーボイス


the Lodgerを聴いたら、なんだか聴きたくなってきてきた一枚です。
言わずと知れた、おしゃれポップのベテランですね。

wikiってみたら、結成1994年だって。
すげぇベテランですね。

Sea and Cakeはこれと『One Bedroom』しか持っていないのですが、
その『One Bedroom』に比べると、多少生音に近づいたと言うか、
若干ロック色が強まった気がしました。
劇的に変化したわけではなく、本当に若干の変化です。

相変わらず、ジョン・マッケンタイアの
「スパっスパっ」ってドラムはかっこええです。

私の場合はトータスからの流れで聴いたもんで、
Sea and Cakeって言うと、
「トータスのジョン・マッケンタイアのサイド・プロジェクト」っていう、
先入観がずっとあるんです。
だから「シカゴ音響系」の耳で聴いちゃう。
そうすると、演奏面に物足りなさがあります。

でも、それじゃいかんとです。
だってSea and Cakeの魅力はおしゃれな曲の良さだもの。
囁きかけるような歌声だもの。

ただ、そのサム・プレコップのウィスパーボイス、
どうしても往年の渋谷系に聴こえてしまうので、
残念ながらマイナス・ポイント

The Sea and Cake - On A Letter
The Lodger / Grown-ups
lodger.jpg


採点:★★☆
総評:理想的なインディポップ


おしゃれでキャッチーな曲、
3ピースならではのタイトな演奏、
ローファイな音質、
それに一曲3分という聴きやすさ。
まさに「インディポップ」って言葉は彼らのためのもの。

歌声もDeath Cab for CutieやAshっぽく、
高音の抜けがよい優しい感じです。

ギターの音も、フェンダー系ギターのジャキジャキしたカッティングだし、
私の好みです。

何でも、KAISER CHIEFS、CRIBSの前座をやってたらしく、
まさにUKインディ・ファンにおすすめですね。

まあ現段階では、今までに書き溜めていた曲を、
一番いい方法で披露しただけという印象です。
この路線を続けるのもいいかもしれないけど、
個人的にはもっと葛藤して、他の追随を許さないバンドになって欲しい。
その位のポテンシャルは感じます。

必要な要素は、漠然とした言い方しかできないのだけど、
このバンドにしかできない唯一無二の何かでしょう。

The Lodger - Let Her Go
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ハオリン
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 CDレビューのブログで始めたつもりが、いつの間にか戯言日記と化してしまいました。何卒お付き合いください。
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