新潟県長岡市よりひっそり発信中。
ロックの名盤・迷盤を探しています。
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採点:★★★★☆
総評:電子ノイズコラージュとアコースティックの実験的融合
『ナニワ金融道』の登場人物、”肉欲棒太郎”の名が頭から離れません。
ハオリンです♪
本日紹介するアルバムは、
Joan Of Arc2000年リリースの4thアルバム
『The Gap』です。
プロデュースは準メンバーのケイシー・ライス。
レコーディングはジョン・マッケンタイア所有のスタジオだそうです。
むむむう。これはハオリンの人生を変える傑作です!
上手く説明できないんですが、
物凄く複雑な事をやっているはずなのに、
聴こえてくるのはスカスカな隙間だらけの音。
思いっきり緻密に計算して凝りまくったノイズ的サンプリング音を、
アコースティックな音質の中でスッキリとクリアに表現しているんです。
前衛的なんだけど、全くそれを感じさせないんです。
このアルバムの中にあるのは、虚無に満ちた透明な空間で、
アコギの弦一本一本、ドラムの一音一音、
ティムの一言一言が脳内に巡ってきます。
曲はもはや原型を留めずに崩壊したような感じですが、
そこにティム・キンセラのアンニュイな囁きが乗っかると、
完成度の高い不思議なバランスを生み出すんです。
”聴く”アルバムじゃなくて、頭の中を”巡る”アルバムなんです。
これをインディ・レーベルに所属したバンドが出しちゃうんだもんなぁ。
そう考えただけでも鳥肌ものです。
もう音楽というより芸術作品です。
こりゃぁ、聴かなきゃ損ですよ~。
Joan Of Arc - Me And America Or The United Colors Of The Gap
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