新潟県長岡市よりひっそり発信中。
ロックの名盤・迷盤を探しています。
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採点:★☆
総評:すいません、このデス声は苦手です。
スーパーへ買物に行ったら、まず投書された「お客様の声」をチェックします。
ハオリンです♪
本日紹介するアルバムは、
ボストンのハードコアバンドIsisが2004年に発表した、
通算4枚目となる『Panopticon』です。
このアルバムを一言で解説するならば、
メタル、ハードコアを経由したポストロックという感じです。
表現の手法はポストロックですが、音質がメタルです。
轟音とクリーン・アルペジオが交互に襲ってくる感じは、
初期のモグワイに似ていますが、
モグワイが「徐々に徐々に溜めてドカーン!!」だとするならば、
Isisは「スイッチが入ってゴゴゴゴー!!!」って感じです。
それからリズムがタイトな分、
デフトーンズにも近いように感じました。
全体的にストイックで非常に高い志を感じさせるんですが、
ワタシにはどうしても、時折入ってるデス声が許せませんでした。
急に筋肉質のゴツい野郎達が脳裏に浮かんできます(笑)
あと、一曲一曲が長い…。
しばらくこのアルバムを聴いているうちに、
何故かmineralの『EndSerenading』を思い出しました。
こういう他を圧倒する完全無欠なバンドより、
どうにも危なっかしい演奏のmineralの方がワタシは好みだな。
ISIS - In Fiction [Music Video]
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採点:★★★★☆
総評:電子ノイズコラージュとアコースティックの実験的融合
『ナニワ金融道』の登場人物、”肉欲棒太郎”の名が頭から離れません。
ハオリンです♪
本日紹介するアルバムは、
Joan Of Arc2000年リリースの4thアルバム
『The Gap』です。
プロデュースは準メンバーのケイシー・ライス。
レコーディングはジョン・マッケンタイア所有のスタジオだそうです。
むむむう。これはハオリンの人生を変える傑作です!
上手く説明できないんですが、
物凄く複雑な事をやっているはずなのに、
聴こえてくるのはスカスカな隙間だらけの音。
思いっきり緻密に計算して凝りまくったノイズ的サンプリング音を、
アコースティックな音質の中でスッキリとクリアに表現しているんです。
前衛的なんだけど、全くそれを感じさせないんです。
このアルバムの中にあるのは、虚無に満ちた透明な空間で、
アコギの弦一本一本、ドラムの一音一音、
ティムの一言一言が脳内に巡ってきます。
曲はもはや原型を留めずに崩壊したような感じですが、
そこにティム・キンセラのアンニュイな囁きが乗っかると、
完成度の高い不思議なバランスを生み出すんです。
”聴く”アルバムじゃなくて、頭の中を”巡る”アルバムなんです。
これをインディ・レーベルに所属したバンドが出しちゃうんだもんなぁ。
そう考えただけでも鳥肌ものです。
もう音楽というより芸術作品です。
こりゃぁ、聴かなきゃ損ですよ~。
Joan Of Arc - Me And America Or The United Colors Of The Gap