新潟県長岡市よりひっそり発信中。
ロックの名盤・迷盤を探しています。
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採点:★★★★
総評:2010年代、初の名盤。
横山光輝の『三国志』、武将の見分けがつきません。
ハオリンです。
本日紹介するアルバムは、
オックスフォード出身の5人組Foalsの2ndアルバム、
『Total Life Forever』(2010年)です。
前作の『Antidotes』はマスロック的人力トランスっていう、
どちらかと言えば無機質な印象のアルバムでしたが、
こちらは80年代なファンキーな曲あり、優しさ溢れるバラード曲ありと、
随分と人間の体温が感じられる内容に変化しています。
前作の狭く深い路線を踏襲しても、かなりの名盤になったと思いますが、
これからのバンドのキャリアを考えれば、
こんな風に世界観をぐっと広げるような内容にして正解だったと思います。
とは言っても、初めて聴いたときは、
バンドとしての表現力は申し分ないのに、
歌の比重やスタイルが前作と全然違うもんで、
もうちょっと歌が上手けりゃなぁと、
かなりのマイナス評価でした。
でも、5回位聴いてみて、
このヘロヘロな歌こそがこのバンドの最大の魅力なんじゃないの?
って感じ始めた途端に、中毒性のあるアルバムに変わりました。
前作が即効性のあるアンチドーツ(解毒剤)ならば、
今作はジワジワ効いてくる中毒作用があるってことで、
2枚を聴き比べても面白いですね。
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