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新潟県長岡市よりひっそり発信中。 ロックの名盤・迷盤を探しています。
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採点:★★★☆
総評:ダグの優しさに包まれる55分間。


日本の未来より、ベルセルクの今後の展開の方が不安になります。
ハオリンです♪

本日紹介するアルバムは、
Built to spillの通算7枚目のアルバム、
2009年リリースの『There Is No Enemy』です。

相変わらず、ビルスピ・ワールド全開です。

ワタシにとってこのバンドの最大の魅力は、
ちょっとひねくれたギター・オーケストレーションなんですが、
今回も3人のギターが絶妙なバランスで構築されています。
随所で魅せる、スライドギターもやっぱり素晴らしい。

前作『You In Reverse』よりも、
ギターのエフェクトを駆使した曲が多いのも特徴です。
序盤の曲はほとんどトレモロを使ってるし、
ディレイは勿論、フェイザーやオクターバーも聴こえてきます。

でも、やっぱり軸となるのは、
ダグの鼻に掛かった幻想的な歌と、
どこかキュートさを覗かせるメロディですね。

アルバムを一通り聴いてみると、
しんみりした渋め曲の割合が高い気がしますが、
決して辛気臭い感じではなく、一層ニールヤング化してきたような、
ベテランの風格を感じさせます。

ただ一つ気になっている事は、
「果たしてこのジャケットで本当に良かったのか?」

輸入盤だとPARENTAL ADVISORYのロゴが貼られてるし、
パッと見たらデスメタルかと思っちゃいますよね(汗)

・関連レビュー1:Built To Spill / Keep It Like A Secret
・関連レビュー2:Built To Spill / You In Reverse


Built To Spill - Oh Yeah

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採点:★★★☆
総評:いい曲がいっぱい詰まっている


シルバーウィークって何ですか?
ハオリンです。

本日紹介するアルバムは、
ロンドン出身の5ピースロック・バンド、
Cajun Dance Partyの『Colourful Life』です。

元スウェードのバーナード・バトラーがプロデュース。
このアルバム発売当時メンバーは17歳(!)だそうです。

パッと聴いた印象では、
ベルセバっぽいと感じましたが、
所々の歪んだギターのフレーズが、
何とも若々しさを象徴していて良い感じです。

曲も無垢で荒削りな印象ですが、
それがこのアルバムの最大の魅力でしょう。
大人の汚れをまだ知らない、
怖いもの知らずのティーンですね。

多少青臭いアレンジの曲もありますが、
30代に突入したアタシのにとっては、
「ちょっと背伸びしている10代の若者」って感じの可愛らしさが伝わってきて、
心をくすぐれているような気分です。
何だか甘酸っぱい青春を感じさせてくれます。

ま、10代バンドだってことを抜きにしても、
ものすごく可能性を秘めたバンドだと思います。

この手の若くして注目されたバンドは、
やたらとメディアに持ち上げられて、
次回作が大コケするのが定説ですが、
このバンドはそうならないように、
温かく見守ってあげたいものです。

アタシが10代の頃に聴いてみたかったアルバムですね。

Cajun Dance Party / Colourful Life





kyte.jpg
採点:★★★☆
総評:痒いところに手の届く安心感


真昼にクーラーの効いた部屋でヘッドフォン。
これが最高の聴き方。

このアルバムはツタヤのおすすめレンタルCDのコーナーにあったやつ。
日頃、「ツタヤおすすめのCDにはろくなのがねぇ!!」と、
このブログで声を大にしてきましたが、今回はちょっとやられたな。

ツタヤさん、いいアルバムをおすすめしてくれてありがとう。

…って、素直に感謝できるような気分にさせてくれるアルバムよ。これ。

さて、ポスト・シガーロス、レディオヘッドとして、
既に英国プレスから大絶賛されたというこのKyte。

パッと聴いた感じは確かにシガーロスっぽいです。
歌声はMEWっぽいかな?
それと、肝心なことだけど、聴きやすいアルバムです。

こういうシューゲイザー、ポストロックを経由したバンドって、
イントロが異様に長かったり、
ある種の自己満足的な高揚感が鼻についたりして、
聴くのが面倒になるんだけど、
これはそういう面を全く感じないです。

根底はポストロック、ミニマル・エレクトロニカにあるけど、
その中の癒しのツボだけを押さえた楽曲という感じ。
ミニマル・エレクトロニカの要素も、
曲の奥にひっそり隠れてしまう程度です。

日本版ボーナス・トラックの”Boundaries”は、
映画『余命一か月の花嫁』の挿入歌だそうですよ。

現段階では【★★★☆:準名盤】だけど、
もう2、3回聴いたら、超名盤になりそうだよ。

kyte "Eyes lose their fire"
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