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新潟県長岡市よりひっそり発信中。 ロックの名盤・迷盤を探しています。
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採点:★★★★☆
総評:絶妙なバランスが織り成す、官能的アンサンブル


『探偵!ナイトスクープ』は、いやらしい番組だと思っていました。
長原探偵が好みのハオリンです♪

本日紹介するアルバムは、
1977年にリリースされたTelevisionのファーストアルバム、
『Marquee Moon』です。

ちなみに今ワタシの手元にあるものは、
2003年に再発されたリマスター音源で、
ボーナストラック5曲が追加されたものです。

初めてTelevisionを聴いたのは、
1998年に発売されたベスト盤だったんですが、
その時は全然良さが理解出来ませんでした。

ヴェルヴェット・アンダーグランドを祖とする、
NYのアンダーグラウンド・シーンを正統に受け継いだ伝説的パンクバンドってことで、
てっきりSonic Youthみたいなノイジーなものを想像していました。

ところが、肝心のギターはペナペナしているし、
それに加えてボーカルが超ヘロヘロと、
大きく期待を裏切られたもんで、
2、3曲聴いて、ずっとCD棚に入ったままになっていました。

そんな感じで、あまりいい印象のないバンドだったんですが、
Vampire WeekendやClap Your Hands Say Yeahを聴いていたら、
妙に気になってきたもので、
今回このアルバムに絞ってじっくり聴いてみようと思った次第です。

何を今更って感じでしょうが、このアルバムは超名盤ですね。

きっちり左右に分かれた2本のギターの絡み合いは何とも官能的で、
ハイハットが特徴的なドラムに、メロディアスなベースが重なって、
もはや完璧としか言えない様な演奏です。

また、それらが決してゴチャゴチャせずに、
スカスカな音でまとめられているのが妙に心地よいです。
曲の構成がシンプルなのも洗練された感じがして見事です。

ボーカルはClap Your Hands Say Yeahを彷彿させる、
ヘロヘロスタイルで、一度好きになったら、
病みつきになる魅力を感じます。

2000年代の原点回帰したロックを経由して、
要約真価の解るようになったアルバムです。

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採点:★★★★
総評:喜びに満ちた開放感


cosmosterさんのブログ、
『ロック動画コレクション』をリンクに追加させていただきました!
ワタシの好みと共通点が多々ありますので、是非とも遊びに行ってみてください!!

さて、本日紹介するアルバムは、
Sigur Rosの通算5作目のオリジナル・アルバム、
『残響:Med sud i eyrum vid spilum endalaust』です。

前作の『Takk...』よりさらに歌の比重がグッと増して、
随分とポップで聴きやすいアルバムになっています。

Sigur Rosは全作を聴き続けている数少ないバンドのひとつですが、
まさか、こんな全人類に愛を与えるかのようなアルバムを作っちゃうなんて、
全く想像もできませんでした。

初めて1曲目のフラメンコ風のイントロを聴いた時なんか、
「おいおい、いくらなんでもやり過ぎじゃないの!?」と、
戸惑いや落胆に近い気持ちでいっぱいでしたが、
何度か聴くうちに、これはこれで現在のSigur Rosの代表曲なんだなと、
ワタシの中でのバンドイメージを払拭するようになりました。

だって、「いちゆぅ~、いちゆぅ~」(笑)っていう、
衝撃的なフレーズからもう既に10年が経っているんですもんね。

アルバムをリリースする毎に、
彼らの独自の天国みたいなところから、
どんどん地上へと降りてきたという感じが適当でしょう。

ですから、これ過去のSigur Rosの中では、
一番地に足の着いた印象を受ける、非常に聴きやすいアルバムです。

穿った見方をすれば、大衆向けの売りやすいアルバムかもしれません。
でも過去の作品を順に聴く限り、
決して商業的な面を意識して、こうなったのではなく、
必然的に万人に向けたアルバムになったのではないかと感じています。

この一枚を軸に、過去の作品へ遡って聴いてみる価値ありです。
そうすれば、徐々に昇天すること間違いなしですね。


採点:★★★☆
総評:しなやかに、かろやかに、純度120パーセント・ポップ!!


懸賞でFMトランスミッターが当たりました~。
一生の運を使い果たしたハオリンです♪

本日紹介するアルバムは、
フランスはヴェルサイユ出身の4人組、
PHOENIXの4枚目のオリジナル・アルバム、
『Wolfgang Amadeus Phoenix』(2009年リリース)です。

久々にやられました。このアルバム。

この聴き易さは一体何!?

天邪鬼なワタシの性格からして、
この手の超ポップな売れ線アルバムは悪態をつきたくなるんですが、
純度120パーセントな潔いポップ具合と、絶妙なダサさ加減が、
「もしかして、超練り込んでこんな風に作られたのでは?」と、
深読みしてしまい、逆に真剣に聴きたくなってしまう程です。

とは言え、終始頭の中を空っぽにしていても、
飛び込んでくるようなキラーチューンが満載ですし、
最後までぶっ続けで聴いても、疲労感がないのは見事です。

ここまでソフトな内容のアルバムを聴いたのは、
生まれて初めてかもしれません。

収録時間も36分と、かなり短めですが、
あっという間に時間が経ってしまう感じです。

毒気のあるような音楽ばかりを聴いてきてしまったせいか、
たまにこんなアルバムを聴くと、
心が洗われる気がしてなりません。

それにしても、曲名がほぼ単語ひとつなんだよなぁ。
何だか超テキトーな感じが笑えます。

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